成功の秘けつは、「レバレッジ」と「割り切り」!
不動産投資について、色々と勉強してみた。副業でやるビジネスとして、魅力を感じていたので。
でも、結局は、そのジャンルに手を出すことは無かった。自分には向いていないと、最終的に判断したのだ。
やはり、成功するイメージが描けなかったのが、一番の理由かもしれない。何でもそうだろうが、仕事には向き不向きがあるものだ。
では、不動産投資に向いている人とは?
判断基準を、二つ、挙げておきたいと思う。
これらのうちの、どちらかでも欠けたならば、成功は無いと思った方がいいだろう。
1.大胆に借金ができること
「レバレッジ」
不動産投資を勉強していると、必ずこの言葉に出くわす。日本語に訳すと、「てこ(梃子)」。
用いる手法が、「てこの原理」に似ていたために、そのように名付けられたのだろう。確かに、「てこの原理」を思い浮かべると、理解しやすい理屈だ。
具体的には、大胆に借金をすることによって、得られる利益を増幅させるやり方だ。
例えば、自己資金が[1千万円]しかなかったとして――、それに、[9千万円]の借入金を足して、[一億円]の不動産を取得する。
そうすれば、利子を差し引いたとしても、利益は5倍以上には増えることになる。後は、この手法を繰り返すことで、どんどん、資産を増やしていくのだ。
そのような長所だけを見ると、誰でも簡単に出来そうな気がしてくる。大金持ちになる夢を、思い描いてしまうかもしれない。
が、実際には、越えなければならないハードルは、思った以上に高い。
高額の借金をする、度胸が必要とされるのだ。[9千万円]の借り入れを、決断できるだけの、思い切りの良さだ。
もし、それが無ければ、数字を見ただけで、腰が引けてしまうだろう。それでは、成功はおろか、スタートラインに立つことも出来ない。
最悪の場合、自己資金の[1千万円]だけで勝負しようと、価値の低い物件を購入し、大損してしまうリスクも考えられる。
それでは、本末転倒だ。だったら、最初から、不動産には手を出さない方がいい。
2.美意識を捨てられること
不動産を人に貸そうとする場合、色んなところに、手を入れようと考える人が多いと思う。
キッチンを、使いやすく作り替えようとか。壁紙に、個性的な柄を用いてみようとか。
それはそれで、間違いではないだろう。部屋が魅力的であれば、借り手も見つかりやすくなるのは、傾向としては正しい。
しかし、限度がある。
使う予算は、目標とする利益から、逆算して考えるべきなのだ。理想を先に決めるやり方では、ビジネスとしては、上手くはいかないはずだ。
そうだとすると、デザインにこだわりがあったとしても、割り切るしかなくなる。機能を落とすとか、材料費を削るとか、しなければならなくなる。
こだわり派にとっては、あまり面白くはない考え方だ。が、利益を出そうと思ったら、そうするしかないのだ。
だから、もし、お金儲けよりも、デザインや機能の方に、興味が強い人がいたとしたら?
あまり、不動産投資には、手を出さない方がいいだろう。やったところで、夢中にはなれない。
それよりも、建築士や、インテリアコーディネーターなどの、「創る側」の仕事に就くのが、そういう人にはオススメだ。